つい先日、あるきっかけから思いがけなく、あるものを見つけて拝見することになりました。
それはあの宮沢賢治の小説「銀河鉄道の夜」のDVDでしたが、美しい映像と曲と語りによって小説の世界をそのまま再現しているかのようで思わず見入ってしまいました。
それでその作品について詳しく知りたくなったので後で検索したら、映像作家のKAGAYAさんという方がプラネタリウムで紹介するために制作したものだとわかりました。
KAGAYAさんは、「幼い頃に母親に小説を読んでもらい、「銀河鉄道に乗りたい」と夢を膨らませた。大人になっても思いは消えず、賢治の郷里・岩手県を訪ね歩き、小説の世界をCGなどで再現するのがライフワークになっていた。」とのことでした。
そしてそれまで「プラネタリウムは星の位置を投影するものが中心で、映像作品と呼べるものはほとんどなかった。」そうですが、
「そんな中、1枚を描くのに数十分かかるCGの画像を5万枚用意し、客席から見てもゆがみやずれのないよう組み合わせた。
約40分の作品が完成するまでには3年を要した。」とのことでした。
ともかくその作品を見たことで、「銀河鉄道の夜」をまた読み返したくなったのですが、読みながら見た映像が浮かんでくる感じがして、物語の世界により入り込めたようで良かったです。
そして改めて思ったというか気づいたことは、主人公のジョバンニがあこがれている友人カムパネルラは、ジョバンニに嫌なことを言ったザネリを救うために亡くなった、ということでした。
それにも関わらず、それはただ単に不幸なことではなかったと語っているらしいことでした。
【「さあもうきっと僕は僕のために、僕のおっかさんのために、カムパネルラのために、みんなのために、ほんとうのほんとうの幸福をさがすぞ。」
「僕きっとまっすぐに進みます。きっとほんとうの幸福を求めます。」
ジョバンニは力強く言いました。】
後でその作品が動画で公開されているのも見つけました↓
それから「銀河鉄道の夜」と言えば、それが原案となった高橋大輔さんのアイスショー「十字星のキセキ」が今年の6月に上演されましたが、それが年末スペシャルビューイングとして来月12月29日と30日に全国の映画館でも上映されるそうなので、そちらも楽しみですね↓
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