戦争の原因は○○？？現代社会に広がる「○○感染症」 - フィギュアスケートを見て知ったこと～全ては世界を映し出す鏡

人は○○　つまり「退屈」を感じることで、世の役に立つ行動を起こすこともあるが、戦争などの破壊的な方に向かうこともあると書かれている本を読みました。

「戦争を極力減らすためには、人々が、みずからの人生を創造し、意味を見出せるようにしなければならない。さもなければ、退屈が蔓延し、結果的に暴力に魅了され、戦争を賛美する人が増えるだろう」と。

「退屈すると、人は、人生に目的があるかのように感じさせてくれるものを求めて、あちこち探し回る」ようになり、その結果、「国家のために戦う、他者を誹謗中傷する集団に入る」などして、自分の人生の「意味を回復しようとする」と。

しかも今の現代社会の人々は、テクノロジーの発達によるインターネットやスマホやSNSからの情報の取り過ぎによって、かえって世界から切り離されてしまって「退屈感染症」が広がっていると。

そしてその「退屈」によって「戦争の下地が整えられる」と。

「人生で真の満足を経験していない人々は平和を求めない。人々は、無意味さと退屈から逃れるために、恐怖とフラストレーションから解放されるために、戦争を招くのだ」と、ある神学者も鋭い指摘をしている、とのことでした。

ところで私は、「退屈」は平和だからこそ感じられるもの、それを感じるのは贅沢なことで無害なものとのイメージを、それまで何となく持っていたのですが、その本に書かれていた「退屈」に関するいくつかの実験結果は、それとは反するような意外なものでした。

例えば、退屈した被験者の多くが、退屈を軽減するために電気ショックを使おうとした！？とのことで、彼らは実験前に電気ショックを体験していて、その全員が電気ショックを避けたいという意思を示していた、「二度とあんな思いをしないですむなら、お金をはらってもよい」と言った人までいたにも関わらず、とのことでした。

人は悲しみを感じた時よりも「退屈という苦痛を避ける手段として、身体的な痛みを選ぶのだ」と。

それから、これは私も理解できるのですが、退屈した時の方がチョコレート菓子などの不健康な食べ物を欲しくなって食べ過ぎてしまうという研究結果もあって、過食だけでなく、ギャンブルやドラッグ、アルコールの摂取も、「退屈を軽減するための衝動的な役割を担いうるのだ」とのことでした。

そういうわけで、そんなにも人に良くない影響を及ぼす「退屈」を感じやすい今の現代社会のただ中に生きている以上、そのことも、しっかり意識して生きることが大切だと改めて思いました。

先にも書いた通りで、今の現代社会はインターネットやスマホやSNSからの情報の取り過ぎによって、「退屈感染症」にかかる可能性が大きいからです。

その結果として、「戦争を招く」可能性もある、とのことだったからです。

そしてだからこそ、先にも書いたように、みずからの人生を創造し、意味を見出せるように生きることが大切だと改めて思いました。

読んだ本は、こちらです↓