戦争とは独立国家にとって欠くことのできない国際政治上の「○○」！？ - フィギュアスケートを見て知ったこと～全ては世界を映し出す鏡

今日は終戦の日ですが、ちょうどタイミングよく今、第二次世界大戦中のことが書かれている本を読んでいるところでした。

私の最近の記事で、その大戦中にゼロ戦に乗って戦ったという坂井三郎さんが書かれた本を読んだことを書きましたが、その坂井さんは、その一冊だけでなく何冊も本を書かれていたと知って興味を持ったので、実は他の本も続けて読んで、今も読んでいる最中なのです。

それから坂井さんの娘さんが書かれた本も読んでみましたが、そこに書かれていた、あることが気になっていたので、終戦の日の今日、お伝えすることにしました。

気になっていた、あることとは、坂井さんが生前に考えていたという戦争についての考え方です。

本から抜粋すると坂井さんは、「戦争とは独立国家にとって欠くことのできない国際政治上の「権利」」であり、「日本がこれからも独立国として国際社会で発言権を持ち続けるためには、再軍備についての真剣な姿勢を示さなければ、独立国家としての威厳を失うだろう」「近い将来国際サミットからも外されてしまうだろう、と懸念もしていた」と。

そして、「日本人が正しく民主主義を理解し駆使できるなら、私たち日本人は何をすべきなのでしょうか。その第一が憲法の改正であり、特に再軍備の見直しです。」と考えていた、とのことでした。

けれど私は、そのような考えを抱いたことは、それまで全くなくて、むしろ戦争を放棄している憲法に大賛成だったので意外だったというか、それについて考えさせられた、というわけでした。

何故なら坂井さんの考えにも一理あるように思えたからです。

それから誤解のないようにお伝えしておくと、坂井さんは、「戦争を奨励しているわけではなく、平和を願う民衆が反戦を主張するのは当然だ」と考えていたそうです。

ただ、「国家が本来の「権利」としての戦争を放棄するのは、それとは別のレベルの話だと認識していた」

「日本は戦争を放棄しても、戦争は日本を放棄していないのです。」とのことでした。

それから坂井さんは、このようなことも、おっしゃっていたそうです。

「・・中略・・残念ながら日本は早くて五十年、遅くとも百年でもう一遍つぶれるでしょうが、そうなっちゃいけません。そうならない様に私たちが生きている間に、いろんな議論をして、戦争の総決算をしなくちゃならない。そうしなければ、どこまでも妙なDNAをひきずっていくんですよ」と。

これは平成９年（1997年）に行われた対談の中でのもので、今から25年前なので、坂井さんが言われた「早くて五十年」まであとちょうど半分になりますね。。

ともあれ、その予言通りにならないことを、そして平和が実現することを、終戦の日の今日、改めて願いたいと思いました。