だいぶ遅くなりましたが、今年の2月にイタリアで行われたミラノ・コルティナオリンピックを見て密かに思っていたことがあったので書いておくことにしました。
それはフィギュアスケート競技の男女シングルの試合で金メダルを獲得した両選手についてです。
皆さんご存じの通りで男子の方はカザフスタンのミハイル・シャイドロフ選手が、女子はアメリカのアリサ・リウ選手が金メダルを獲得したのですが、シャイドロフ選手の方は誰も予想していなかったような思いがけないことだった、アリサ選手の方はある程度予想されたことだったとも言えるのではないかと思いました。
ただアリサ選手で思いがけなかったというか少なからず驚いたのは、確かフリーの試合前のインタビューで「メダル?そんなものいらない。ただ、ここに存在するだけでいい。」と発言したことでした。
その真意はメダル獲得よりも最高の演技をして見せたいということのようでしたが、その前年に行われた世界選手権で思いがけなく初優勝した時の滑りなれたプログラムに戻したり、キラキラ金色の衣装でいかにも金メダルをとる気満々みたいに見えたので、その発言は本心だろうか?とか、いらないなら私が一番応援している坂本花織選手に金メダルをあげてほしいとか、その時は思わないこともなかったです(笑)
けれど私が書いておきたかった密かに思っていたことは、それではなくて、今回男女シングルで金メダルを獲得した両選手は絶対金メダルをとる!というような強い欲が無かったからこそだったのではないかということでした。
「願望が強すぎるとその実現を難しくするので手放すことも大切だ」とも言われていますが、彼らはまさしくそれを体現して見せてくれたようにも思えたのです。
男子のシャイドロフ選手はショートで5位だったのでフリーではその逆順になりプレッシャーの少ない前の方で滑っていた、しかも2年間負けなしで優勝し続けてショートでも1位になったマリニン選手が当然金メダルだろうと彼も何となく思っていて、そういう意味でも欲があまりない状態で滑れたんだろうなと。
女子のアリサ選手は先に書いた通りで「メダルなんていらない」と発言したくらいだから、その言葉が本心なら彼女も欲があまりない状態で滑れたと言えるだろうなと。
そして今回のその2人のことは金メダルを獲得したことだけでなく、手放すことなど何かもっと大切なことを伝えてくれているようにも思いました。
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